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超小型実装エリアの昇降圧電源基板を開発 ロームが計5点の部品で12.87平方mmを達成

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昇降圧電源IC「BD83070GWL」用の新リファレンス基板「BD83070GWL-EVK-002」。計5点の部品で12.87平方mmの超小型実装エリアを達成した。(出典:ローム)

ロームは2026年6月23日、電源IC「BD83070GWL」の性能を評価できる新リファレンス基板「BD83070GWL-EVK-002」を開発したと発表した。コイルやコンデンサなど計5点の部品で構成し、12.87平方mm(3.3×3.9mm)の超小型実装エリアを達成した。一般的な昇降圧電源IC(コイル内蔵型を含む)を用いた構成と比べて、実装面積で優位性を持つ。

BD83070GWLは、小型電池などで駆動する電子機器向けに開発された昇降圧DC-DCコンバータICだ。DC-DCコンバータは直流から直流へ電圧を変換する電源ICで、電圧を下げる降圧と電圧を上げる昇圧があり、昇降圧は入力電圧に応じて両者を切り替える。BD83070GWLは最大97%の高効率と2.8µAの低静止電流を持ち、2019年の製品化以来、電池駆動機器に採用されてきた。

新リファレンス基板は、小型バッテリー機器で求められる昇降圧電源の最小実装エリアを追求して設計した。BD83070GWLとコイル、コンデンサなどの5点で構成し、12.87平方mmの実装エリアに収めた。あわせて、リファレンスデザインとして回路パターンやBOM(部品表)などの設計情報を公開しており、評価用途だけでなく量産設計へ展開しやすい。

開発の背景には、バッテリー駆動機器の小型化と低消費電力化への要求がある。ウェアラブル機器やモバイル機器、IoT機器など、電池で動く電子機器があらゆる場面で使われるようになった。これらに搭載するデバイスには、デザイン性の向上や新機能の実装に向けた小型化に加え、駆動時間を延ばすための低消費電力化が求められている。

想定する用途は幅広い。スマートウォッチやスマートリング、生体センシングデバイスなどのウェアラブル機器、AR/VRデバイスやスマートフォンなどのモバイル機器、AIセンサーノードやスマートロック、小型ドローンなどのIoT機器、ワイヤレスイヤホンや電動歯ブラシなどの小型バッテリー駆動機器に向ける。

新リファレンス基板は2026年6月から供給を開始した。サンプル価格は1個1万3000円(税抜)だ。インターネット販売にも対応し、ROHM Online Storeのほか、コアスタッフオンラインやArrow.comなどから購入できる。ロームは電源ICやリファレンス基板の提供を通じて、バッテリー駆動機器の小型化と省電力化に取り組む。


関連情報

プレスリリース:https://www.rohm.co.jp/news-detail?news-title=2026-06-23_news_evk&defaultGroupId=false

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