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Helical Fusionと安藤ハザマが資本業務提携 核融合の発電初号機「Helix KANATA」建設に向け基本合意

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Helical Fusionと安藤ハザマが資本業務提携し、発電初号機の建設に向けた基本合意書を締結した。(出典:Helical Fusion)

核融合による発電の実用化を目指すHelical Fusionと、総合建設会社の安藤ハザマは2026年7月6日、資本業務提携したと発表した。安藤ハザマが、Helical Fusionが主導する「ヘリックス計画」の公式パートナーとして参画する。あわせて両社は、2030年代の稼働を予定する発電初号機「Helix KANATA」の建設に向けた基本合意書を締結した。ゼネコンの技術と経験を活用し、フュージョンエネルギーによる発電所の具体化を進める。

フュージョンエネルギー(核融合)は、太陽の輝きと同じ原理を地上で再現して得るエネルギーだ。CO2を排出せず、海水などから豊富に採取できる燃料を用いることから、世界的なエネルギー課題を解決する技術として開発が進んでいる。Helical Fusionは2021年に、自然科学研究機構 核融合科学研究所(NIFS)の研究成果を活用する形でスピンアウトして創業した企業だ。同社が取り組む日本独自の「ヘリカル方式」は、国立大学や公的研究機関における約70年の研究開発の結果、商用発電所に求められる要件を備えやすい方式と評価されている。

「ヘリックス計画」は、ヘリカル型核融合炉による実用発電の達成を目指す計画だ。核融合炉を発電所として商用利用するには、24時間365日運転できる定常運転、プラント外に電力を供給できる正味発電、メンテナンスが可能な保守性という「商用核融合炉の三要件」をすべて満たす必要がある。同計画は、この三要件から逆算した設計に基づいて開発を進める。2020年代中に高温超伝導マグネットとブランケット兼ダイバータの個別実証を完了し、2030年代中に最終実証装置「Helix HARUKA」による統合実証と、発電初号機「Helix KANATA」による実用発電の達成を計画している。

ヘリックス計画のタイムライン。2020年代中に二大開発要素の個別実証を完了し、2030年代中に発電初号機による実用発電の達成を計画する。(出典:Helical Fusion)

Helical Fusionは、計画の達成を主体的に推進する提携企業を公式パートナーと定める制度を、2026年4月に発足した。公式パートナーは、技術・事業上の業務提携と、一定額以上の資本提携を伴う。第一弾としてニチアス、長谷虎紡績、瀬野汽船が参画しており、安藤ハザマが新たに加わる。

安藤ハザマは、土木・建築工事を中心に展開する総合建設会社だ。これまで電力の安定供給に貢献する電力関連施設の建設事業を進めてきた。今回、発電所の実現に向けた建設分野での課題に共に取り組むため、公式パートナーへの参画を決めた。両社は今後、最終実証装置「Helix HARUKA」と発電初号機「Helix KANATA」の製造・建設に取り組む。

背景には、世界的な電力需要の急増がある。世界の人口は2050年までに約17億人増加すると予測され、生成AIの普及も電力需要を押し上げている。日本では、2025年6月に内閣府が「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」を改定し、2030年代の発電実証を目指すロードマップを提示した。あわせて、政府の重点投資対象17分野に核融合が挙げられ、社会実装に向けた補助金の創設など、官民をあげた産業化の動きが進んでいる。両社は「日本にもうひとつ太陽をつくろう」を合言葉に、フュージョンエネルギー産業の創造に取り組むとしている。


関連情報

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000089262.html

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