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サカタインクス、ペロブスカイト太陽電池向けETLインキを米社と開発

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サカタインクスは2026年10月19日、米Sofab Inksと共同で、ペロブスカイト太陽電池向けのインクジェット用ETLインキを開発していると発表した。ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層をインクジェット方式で形成するためのインキで、高精度で効率的な次世代太陽電池の製造プロセスを目指す。

酸化スズ系のETL材料とインクジェットインキの技術を組み合わせる

ETLとは、太陽電池内で発生した電子を取り出して運ぶ電子輸送層である。電子材料をインクジェットで塗布するには、材料そのものの性能に加えて、安定した吐出性能と均一な超薄膜の形成が求められる。今回の共同開発では、Sofab Inksが手がける酸化スズ(SnO₂)系のETL材料に、サカタインクスが産業用インクジェットインキ事業で培ったナノ分散とインキ設計、薄膜形成の技術を組み合わせる。

開発中の品の特長として挙げられているのは、ペロブスカイト層へのダメージの低減に配慮している点である。材料ロスの削減と耐久性、量産適性の向上に寄与するとしている。適用先は単接合型にとどまらず、タンデム型にも使える。サカタインクスは日本国内に限らず、グローバルでの展開を視野に入れている。

インクジェット方式を採ることで、材料ロスの削減と製造効率の向上に寄与する可能性があるとしており、技術開発の進展に応じて、持続可能で量産性の高い製造プロセスへの貢献の可能性を検証する方針を示している。

建材や窓、自動車への展開が見込まれる薄型太陽電池

ペロブスカイト太陽電池は、軽量化と薄膜化ができる点が特徴で、建材や窓、自動車などへの展開が見込まれている。フレキシブル基板に適用できる点も特徴として挙げられている。

Sofab Inksは米国ケンタッキー州を拠点とするペロブスカイト太陽電池向けの材料開発企業である。酸化スズ系の電子輸送層材料をはじめとする機能性材料の開発を手がけ、高効率かつ耐久性に優れた次世代太陽電池の開発を進めている。

サカタインクスは1896年の創業で、20を超える国と地域に事業を展開する化学メーカーである。同社の記載によると、印刷インキの販売では世界第2位にあたる。製品は印刷インキと産業用インクジェットインキ、ディスプレイ用機能性材料などで、事業テーマに「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」を掲げる。本社は大阪市中央区で、証券コードは4633である。

開発品の情報は、2026年10月21日と22日にドイツのベルリンで開かれる「Perovskite Connect Conference」のSofabブースで紹介する予定である。


関連情報

プレスリリース:https://www.inx.co.jp/news/detail/20261019112305.html
サカタインクス ニュースリリース(PDF):https://www.inx.co.jp/news_file/file/20261019-1.pdf

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この記事の編集者

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