
H2Lは2026年10月14日、素手による日常作業の動作と力加減を学習するフィジカルAI「BodySharing Physical AI」を発表した。腕に装着する筋変位センサデバイスとカメラでデータを取得し、ロボットの動作と力加減を含む制御信号を生成する。同日から幕張メッセで開かれている「CEATEC 2026」で公開している。
筋肉の膨らみから力加減を推定するフィジカルAI
固有感覚とは、姿勢や動きなどの動作と、重さや抵抗などの力加減にかかわる感覚を指す。BodySharing Physical AIは、この固有感覚のデータを学習の対象に置く。
データの取得には、光学式筋変位センサを搭載した筋変位センサデバイス「FirstVR」を腕に装着する。あわせてスマートフォンかPCのカメラを設置し、専用アプリを起動すると学習が始まる。力加減は筋肉の膨らみの変化から推定する仕組みで、物体の重さや手先の力を直接測定するものではない。
取得した動作と力加減のデータは、少量のトークンとして学習に用いる。トークンは、AIが情報を扱うための単位である。人の体験から学んだ結果をもとに、ロボットをどう動かし、どのような力加減で作業させるかを含む制御信号を生成し、ロボットの自律制御につなげる。
同社によると、電気的なノイズや水によるノイズに強く、水場での作業データの取得にも使える。ただし、機器仕様に合った装着方法と使用環境が前提となる。

製造現場の技能継承を想定した用途
想定する適用分野として同社が挙げているのは、製造現場の技能継承、物流や小売の荷扱い、家庭内の片付け支援である。現場での作業データの取得から専用のフィジカルAIの構築、ロボットへの接続までを相談の対象としており、対象作業と利用環境に応じた導入方法を扱う。
CEATEC 2026での展示は2026年10月16日まで、開場時間は10時から17時で、会場はホール6のXパーク6H242である。入場は無料で、オンラインでの事前登録が必要になる。産業技術総合研究所のインターバース社会実装推進メタコンソーシアムと、NTTドコモの人間拡張コンソーシアムの共同ブースに出展している。展示では学習を始める様子と、BodySharing Physical AIで制御されたヒューマノイドロボットが片付けを自律的に進める様子を見せる。
H2Lは2012年7月に設立され、東京都港区に本社を置く。資本金は3億1600万円で、人間の能力を引き出す支援ツールの提供とAIの研究開発、身体動作を伝えて体験を共有するサービスを手がけている。
関連情報
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000006831.html
BodySharing Physical AI 特設ページ:https://h2l.jp/bodysharing-physical-ai/
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