
日本電気硝子は2026年9月3日、2024年に開始したガラスエンジニアリング事業のブランドとして「0-EFIQ(ゼロ エフィーク)」を立ち上げたと発表した。ガラス製造におけるCO2排出量の削減や、生産の効率化・安定化に貢献する技術・設備・サービスを展開する。専用ウェブサイトは2026年10月中旬ごろの立ち上げを予定する。
ガラスエンジニアリングで自社の製造技術を外部へ
ガラスエンジニアリングとは、ガラスを溶かして成形する製造設備や、その運転技術・制御システムなどを設計・提供する事業領域である。同社はガラスメーカーとして蓄積した技術を、ガラス産業の他社へ提供する事業として位置付けている。
同社が挙げる技術基盤は3つある。75年以上にわたるガラス製造の経験、60年以上の電気溶融技術、30年以上の酸素燃焼技術だ。電気溶融は電気の力でガラス原料を溶かす方式で、燃焼由来のCO2排出を抑えられる。酸素燃焼は、燃焼用の空気に代えて酸素濃度の高いガスを使う方式で、燃料使用量の削減につながる。同社はこれらの経験を通じて培った技術・ソリューションを0-EFIQとして発信し、ガラスエンジニアリング事業の認知拡大を図る。
ブランド名にゼロカーボンと高品質生産を込める
ブランド名は3つの要素に由来する。「0」はゼロカーボン、「E」はEngineering(エンジニアリング)、「FIQ」はFocused Industrial Quality(高品質な生産)を指す。「E」にはラテン語のEffectus(効果)と、英語のEfficient、Efficiency(効率)の意味も込めた。脱炭素と品質・効率の両立を掲げる構成となっている。
同社は2024年10月、酸素燃焼技術を軸としたガラス製造のカーボンニュートラル技術を、ガラス産業へ提供する取り組みを公表していた。今回のブランド立ち上げは、この事業を統一した名称のもとで展開する動きにあたる。
具体的な製品・サービスとしては、酸素燃焼技術「NOFC」、電気溶融技術「NEMT」、燃焼制御システム、炉内監視設備などをそろえる。ガラス溶融炉は高温を長時間維持する必要があり、製造工程で多くのエネルギーを消費する。溶融方式の転換や燃焼制御、炉内状態の監視は、エネルギー消費量とCO2排出量の削減に直結する要素となる。
同社は、2026年9月9日から11日まで東京ビッグサイトで開かれる「サーモテック 2026」に出展し、0-EFIQの製品・サービスを紹介する予定だ。
日本電気硝子は1949年設立で、滋賀県大津市に本社を置く。ディスプレイ用ガラスや電子デバイス用ガラス、耐熱ガラスなどを手掛けている。資本金は321億5500万円で、東証プライムに上場している。同社は、自社の製造技術をガラス産業全体へ提供することで、業界の脱炭素と生産性向上に取り組むとしている。
関連情報
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000074162.html
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