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【産総研グループ/AIST Solutions:セミナー開催】プラスチック製品中の規制添加剤の材料評価など開発現場のDXスキル向上(8月22日東京/ 9月26日大阪)

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  • 【産総研グループ/AIST Solutions:セミナー開催】プラスチック製品中の規制添加剤の材料評価など開発現場のDXスキル向上(8月22日東京/ 9月26日大阪)
PEAKSMEDIAでは、製造業のイノベーターの皆様に向けて、各社が発信する注目のプレスリリースを転載・紹介しています。
技術革新や新サービス、オープンイノベーションへの取り組みなど、未来を切り拓くヒントとなる情報を厳選してお届けします。

ポイント

     
  • AIST Solutions は、産総研と連携して企業や研究機関に対して化学データ解析アプリの導⼊や技術を使いこなすための⽀援サービスを展開
  • アプリによるインフォマティクス解析では、規制添加物の分析や劣化診断等、幅広い化学分析データが解析可能
  • セミナーでは、プラスチックの⼀種である塩化ビニル中に含まれる規制添加剤を検出する⽅法など、実践的な解析演習が可能

■ 概要

産総研グループの株式会社AIST Solutions(社⻑:)は、産業技術総合研究所(以下、産総研という)が開発したデータインフォマティクス解析アプリを活⽤した、材料の分析データを評価するための実践的なセミナーを開催します。
このアプリは、プログラミングの知識がなくても、官能試験や分光法、質量分析などの化学データをマウス操作だけで直感的に解析できます。
本セミナーでは、⾷品の官能試験データや劣化プラスチックや塩化ビニルパイプ等の分析データを⽤いた演習を通じて、製品品質評価の効率化、さらにはDX の第⼀歩を体感できます。
「現場での解析は複雑で敷居が⾼い」「プログラミングは苦⼿だけどデータ活⽤はしたい」──そんな悩みを抱える技術者・研究者の⽅にこそ、本セミナーは最適です。

■ このような⽅にお勧め

     
  • 化学分析装置のデータはあるが、解析スキルに不安がある技術者
  • 製品検査や素材の劣化判定を迅速かつ正確に⾏いたい製造現場の品質管理担当者
  • 部⾨でのデジタル活⽤を進めたいが、現場負荷や専⾨性がネックになっている技術系マネージャー・DX 推進担当
  • 装置操作はできるが、得られたデータの解析に困っている分析装置オペレーター
  • ⼤がかりなシステムではなく、⼿軽で即効性のあるDX ツールの導⼊を検討している中⼩企業の経営層またはリーダー
    <キーワード>
    データインフォマティクス、DX(デジタルトランスフォーメーション)、AIST 発アプリ、プラスチック品質評価


■ 最新技術の事例「塩化ビニル中の添加物解析」

プラスチックの成型加⼯時には、加⼯性や耐久性を向上させるために様々な添加剤が加えられます。プラスチックの⼀種であるポリ塩化ビニルは加⼯のしやすさや耐久性の⾼さ、コストの低さから幅広い⽤途に使⽤されるプラスチックですが、主に添加剤として利⽤されるフタル酸エステル類は、⼈の健康などに悪影響を与える懸念があるため⼀部の製品への使⽤が規制されています。このような規制添加剤がプラスチック製品に含まれていたとしても、その添加剤を調べるためには複雑な分析やデータ解析が必要となるため、規制添加剤をより簡単な⼿法で検出し特定する⽅法が求められています。
今回、発⽣ガス分析で得られたデータをAIST 発アプリで解析することで規制添加物の検出、特定を⾏いました。(本技術は論⽂投稿中)
この技術の特徴は、単にプラスチック製品中の添加剤を特定するだけでなく、添加剤の残存量から製品の劣化状態を分析することも可能です。
また、リサイクルされたプラスチックは含まれる添加剤の種類や量によって、柔軟性、耐熱性、耐候性などが⼤きく変わります。どの添加剤がどれだけ含まれているかは不明であるため、本⼿法によって添加剤を調べることで適切なリサイクル材の選定、ひいては製品の安全性の確保につながります。

図:発⽣ガス分析データによるポリ塩化ビニルへの規制添加物の検出と特定


■ セミナー詳細

産総研アプリケーションによる材料の分析評価⽀援 〜DX 超⼊⾨!アプリで始める化学データ解析〜

【開催⽇時・場所】

2025年8⽉22⽇(⾦)13:30〜17:00 /WeWork ⽇⽐⾕FORT TOWER
2025年9⽉26⽇(⾦)13:30〜17:00 / JAM BASE 4 階 産総研・関経連うめきたサイト

*両日とも講師、内容は同じです

【講師情報】

新澤 英之

国⽴研究開発法⼈ 産業技術総合研究所 機能化学研究部⾨ 化学材料評価研究グループ 研究グループ⻑

⼭根 祥吾

国⽴研究開発法⼈ 産業技術総合研究所 材料・化学領域 機能化学研究部⾨ 化学材料評価研究グループ 主任研究員

【タイムテーブル】

時間 内容
13:30~14:30 イントロダクション
・DX導入の課題
・主成分分析の原理
14:30~16:30 AIST 発アプリを使った演習(PCA Toolbox︓スペクトルの特徴抽出)
演習問題【基礎編】

・お酒の消費量データ
・ウイスキーの官能評価試験データ
・⽇本の地域別産業指標データ
・広島の⽉間平均気温の推移
演習問題【実践編】
・劣化したプラスチックの近⾚外スペクトルデータ
・塩ビパイプの熱分解スペクトルデータ
16:30~17:00 質疑応答・技術相談

【受講料⾦】

33,000 円(税込み)

*8/22 あるいは9/26 1 講座の料⾦です。

詳細・お申し込みはこちら

【受講に関するお問合せ】

(株)AIST Solutions プロデュース事業本部 テクノナレッジ⽀援チーム
MDX-SupportTeam@aist-solutions.co.jp


■ テクノナレッジ講座

テクノナレッジ講座は、株式会社AIST Solutions(産総研グループ)が提供するサービスの⼀つで、企業の研究者やエンジニアが各産業分野の先端的な知⾒や技術を短期間で学習し現場で実践的に活かせることを⽬的に実施しています。講師陣は国内最⼤級の国⽴研究機関である産総研の先鋭研究者が担当し、オンラインあるいはオンサイト(産総研内)にて、1〜3⽇間で開催します。

新しい技術を基礎から学びたい⽅から、学び直したい⽅、開発・製造現場において即戦⼒となるスキルを習得したい⽅まで、幅広い受講者を対象とした講座内容になっています。また、参加者同⼠や講師との意⾒交換やネットワーク形成ができる場も提供します。

受講後に、技術コンサルティングや共同研究など他のサービスもあわせてご利⽤頂くことで、基礎技術の開発から事業構築までの各ステップを⼀気通貫した伴⾛⽀援も可能です。

テクノナレッジ講座
開催スケジュール
テーマ 開催場所
2025/5/28~30 セルロースナノファイバー製造・特性評価①
(農業副産物)
産総研中国センター
2025/7/16 材料DX の扉を開く
シミュレーションxインフォマティクス①
ライブ及びオンデマンド配信
2025/7/23 材料DX の扉を開く
シミュレーションxインフォマティクス②
ライブ及びオンデマンド配信
2025/7/30 材料DX の扉を開く
シミュレーションxインフォマティクス③
ライブ及びオンデマンド配信
2025/8/22 産総研アプリケーションによる材料の分析評価⽀援
〜DX 超⼊⾨!AIST 発アプリで始める化学データ解析〜
東京
Wework ⽇⽐⾕FORT TOWER
2025/9/12 現場から始める!初⼼者でも材料開発のムダをなくせるAI
〜プログラミング不要で⾃社のモノづくりの現場で使えるAI 活⽤術〜
名古屋
Wework JRセントラルタワーズ 名古屋
2025/9/9~9/12 フロー合成連続⾃動⽣産 産総研つくばセンター
2025/11 セルロースナノファイバー製造・特性評価②(複合樹脂) 産総研中国センター
2025/11 セルロースナノファイバー製造・特性評価③(ゴム) 産総研中国センター

PEAKSMEDIA_ニュース配信チーム

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