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DNP、つくばに製造業向け共創拠点「FIOラボ」を開設 5つのゾーンで検証

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未来の工場実装ゾーン(出典:ニュースリリース)

大日本印刷(DNP)は2026年8月27日、茨城県つくば市のつくば総合開発センター内に共創拠点「FIOラボ」を開設したと発表した。パートナー企業や大学、研究機関と連携し、製造現場向けの先進技術を検証する。2026年8月から企業向けに公開する。

未来の工場実装ゾーンを軸に、5つのゾーンで技術を検証

FIOラボとは、DNPの生産現場に近い実践的な環境で先進技術を検証し、製造現場への導入に向けた技術的・運用的な課題を早期に把握できる共創拠点である。DNPグループの多様な事業部門の生産技術を横断して研究する技術開発センターの強みを生かして設立した。

背景には、国内の生産年齢人口が減少するなかで、製造業の労働生産性向上や技能・技術の継承、AI・ロボティクスによる自動化・省人化が課題となっている状況がある。パートナーは実際の製造ラインに近い環境で技術を検証し、生産現場への適用に向けた実践的なデータを取得できる。DNPが長年培ってきた生産技術や評価解析技術に加え、多様な事業領域で蓄積した知見や実証環境も活用する。

ラボは5つのゾーンで構成する。中核となる「未来の工場実装ゾーン」では、設備、情報、AIが連携する自律的な工場運営を実証する。各検証ゾーンで開発した技術を統合し、複数工場を遠隔で運営する未来の工場を目指す。

これを支えるのが4つの技術検証ゾーンである。「マシナリーデザイン検証ゾーン」は作業者の動作を分析し、安全性と生産性を両立する設備設計を検証する。動力を使わず重力やばね、てこなどの機械的な仕組みで作業負荷を軽減するDNP独自の「からくり技術」を活用した生産環境づくりを支援する。「ロボティクス検証ゾーン」は人の作業分析に基づくロボット導入を検証し、フィジカルAIやロボットハンドなどの技術で自律型の生産体制を構築する。

ロボティクス検証ゾーン(出典:ニュースリリース)

残る2つのうち「クオリティコントロール検証ゾーン」は、品質に関するデータをAIで統合的に解析し、品質の変化を予測、制御する技術を検証する。「プロセスコントロール検証ゾーン」は生産プロセスのメカニズムを解明し、生産条件をリアルタイムに最適化する技術を扱う。品質向上と歩留まり改善を図る。

評価解析から設備実装まで、グループ会社と連携

ラボの運営では、グループ内の複数機能を組み合わせる。DNPの評価解析研究所はDNP科学分析センターと連携し、素材の特徴や加工適性、工程条件をデータに基づいて解析、可視化する評価解析ソリューションを担う。生産設備の設計や製造を担うDNPエンジニアリングとも連携し、材料開発から設備実装までを一貫して支援する。

DNPは2026年2月に資本業務提携を締結したアイエスエンジニアリングをはじめ、多様な企業や大学、研究機関との連携を進める。FIOラボを実際の工場に近い環境で価値検証できる共創の場と位置づけ、パートナーとともに新たな技術や事業の社会実装に取り組む。検証で得た成果は国内外のDNPグループ製造拠点にも展開する。


関連情報

ニュースリリース:https://www.dnp.co.jp/news/detail/20178476_1587.html

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この記事の編集者

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