
SkyDriveは2026年7月13日、開発中の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」で、瀬戸内海の遊覧を想定したデモフライトを山口県で実施したと発表した。山口きらら博記念公園内の飛行試験場で、海上での高速飛行と、自動車から空飛ぶクルマへ乗り換える旅客動線を公開した。観光での活用を想定したユースケースを検証したもので、2028年の商用化に向けた取り組みの一環だ。
空飛ぶクルマは、電動化や自動化といった航空技術と、垂直離着陸などの運航形態によって実現する次世代の移動手段だ。諸外国ではAAM(先進航空モビリティ)やUAM(アーバン・エア・モビリティ)とも呼ばれる。SD-05は、SkyDriveが都市や地方での利用を想定して開発するコンパクトな機体で、静岡県磐田市のスズキグループの工場で製造を進めている。
今回のデモフライトは、観光地での利用シーンに即したプロセスを検証した。利用者が自動車で離着陸場(バーティポート)に到着し、そこから空飛ぶクルマへ待ち時間なく乗り換える一連の旅客動線を公開した。バーティポートは、垂直離着陸する空飛ぶクルマ向けの離着陸場を指す。SkyDriveは、鉄道と連携したシームレスな移動の実証を進めてきたが、今回はその「道路版」として、自動車からの乗り換え動線を示した。
飛行は2回実施した。第一フライトは午前8時頃に行い、パイロットが搭乗せず、自動制御とリモート操縦で運航した。飛行距離は往復2000m、飛行時間は6分20秒で、最高速度は時速86km、最高高度は30mを記録した。第二フライトは午前11時5分頃に行い、同じく自動制御とリモート操縦で、飛行距離は往復1900m、飛行時間は5分42秒、最高速度は時速85km、最高高度は25mだった。
現地には、山口県の村岡嗣政知事、山口県議会の河野亨副議長、機体製造パートナーであるスズキの鈴木俊宏代表取締役社長が視察に訪れ、瀬戸内海上での高速飛行と、遊覧飛行のユースケースを確認した。
SkyDriveは、これまで愛知県豊田市や山口県山口市の飛行試験場のほか、2025年の大阪・関西万博会場、大阪港、2026年2月の東京ビッグサイトなど、さまざまな環境で累計300回以上のフライトを重ねてきた。空飛ぶクルマのユースケースとしては、都市の渋滞回避、災害時の物資輸送・救命、新しい観光体験と地方活性化が見込まれている。
SkyDriveの福澤知浩代表取締役CEOは、今回のデモフライトが、2028年に目指す商用化で重視する「観光における空飛ぶクルマの活用」に向けて、実際の流れを示すものだとした。あわせて、車から空飛ぶクルマへ待ち時間なく乗り換えられる動線を公開できたとし、今後も地域振興や防災、医療など地域課題の解決に向けた生活インフラの構築を目指すとコメントした。同社は、安全を最優先に機体開発と製造を進めるとしている。
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プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000038857.html
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