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ダイセル、次世代キラル分析カラム「Vaast」を発売 21種類のアミノ酸の鏡像異性体を1本のカラムで5分以内に一斉分析

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アミノ酸一斉キラル分析カラム「Vaast」。21種類の天然アミノ酸の鏡像異性体を、1本のカラム・単一メソッドで5分以内に一斉分析する。(出典:ダイセル)

ダイセルは2026年6月30日、21種類の天然アミノ酸の鏡像異性体(D体/L体)を、1本のカラム・単一メソッドで5分以内に一斉分析できるキラル分析カラム「Vaast」の販売を、2026年7月1日から始めると発表した。従来は約50分を要していた分析を5分以内に短縮し、創薬や品質管理、食品・栄養科学などでの分析の効率化につなげる。

アミノ酸には、分子の構造が鏡に映したような関係にある鏡像異性体が存在する。鏡像異性体は、含まれる原子の種類と数は同じだが、原子のつながり方や空間的な並び方が異なる。このD体とL体では、物質としての性質や生体内での働きが異なる場合がある。そのため、創薬の研究開発や高度な品質管理、健康状態の診断、食品・栄養科学などの分野で、両者を高精度かつ迅速に見分ける分析のニーズが高まっている。

一方、従来のアミノ酸の鏡像異性体の分析では、複数のカラムや分析メソッド、長時間の前処理が必要になる場合があった。手法が煩雑なため、分析結果の再現性や、一定時間内に処理できる仕事量を示すスループットが課題となっていた。カラムは、液体クロマトグラフィーで成分を分離するための筒状の部品で、内部の充填剤との相互作用の違いを利用して、混合物を成分ごとに分ける役割を持つ。

新製品「Vaast」は、ダイセル独自の技術を用いることで、従来は約50分を要していた分析を5分以内に短縮した。対象は、20種類のタンパク質構成アミノ酸とホモセリンを合わせた計21種類の天然アミノ酸で、鏡像異性体の分析も含めて一斉に行う。また、AQC(6-アミノキノリル-N-ヒドロキシスクシンイミジルカルバメート)による誘導体化と組み合わせることで、精密かつ高感度な定量分析ができる。誘導体化は、分析対象の物質を検出しやすい形に化学的に変換する前処理の手法だ。

製品の仕様は、カラムサイズが内径2.1mm×長さ100mm、粒子径が1.7µm(UHPLC推奨)となる。使用温度範囲は10~50℃で、推奨圧力上限は600bar(60MPa)だ。なお「Vaast」は、EUを含む複数の国・地域におけるChiral Technologies Europe S.A.S.の登録商標となっている。

ダイセルは、酢酸セルロースなどの素材技術を基盤に、医薬品の光学分割や分析に使うキラルカラムを展開してきた。同社は、長年培ってきたキラル分離・分析の技術を通じて、人々の健康やQOLの向上に貢献するとしている。


関連情報

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000035577.html

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