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レゾナックと関西大学、溶解度パラメータ新規分析手法の共同研究を本格化 関西大学内に共同研究拠点を設置し材料設計の高度化へ

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HSPのマッピングと相溶性・分散性の関係。材料同士のHSPの距離により相溶性や分散性を定量的に評価できる。(出典:レゾナック)

レゾナックと関西大学は2026年6月18日、ハンセン溶解度パラメータ(HSP)を用いた材料設計の高度化に向け、HSPの新規分析手法の共同研究を本格化すると発表した。共同研究拠点として、関西大学イノベーション創生センター内にレゾナックの実験室を2026年5月に設置し、産学が同一拠点で研究を進める体制を構築した。両者は2022年からHSP新規分析手法の共同研究を進めており、本件に関する技術はすでに特許出願済みだ。

HSPは、樹脂混合や粒子分散状態などの制御で広く活用されている指標だ。レゾナックは、フィラーなどの粒子と樹脂・溶媒を組み合わせた機能性材料を数多く展開しており、その性能は材料同士の「相性」に大きく依存する。この相性を定量的に捉える指標としてHSPに着目し、社内での材料開発への活用やデータベースの構築を進めてきた。一方の関西大学には、HSP研究で豊富な実績を持つ環境都市工学部の山本秀樹特別任命教授(プロセスデザイン研究室)が在籍し、材料設計への応用に関する知見を蓄積している。

HSPは、物質の凝集エネルギー密度を表す指標で、気体・液体・固体のすべての物質が固有の値を持つ。凝集エネルギー密度とは、分子同士を引き離すのに必要なエネルギーを単位体積当たりで表したものだ。HSPは3次元でマッピングでき、材料同士のHSPの距離によって相溶性や分散性を定量的に評価できるため、材料の相性を数値として予測できる。こうした特徴から、HSPはデータベース化やデータ駆動型設計との親和性が高く、AIやMI(マテリアル・インフォマティクス)を活用した材料開発で重要性が増すと考えられている。

従来のHSP分析手法は、手作業の工程が多く、測定対象材料に制約がある点が課題だった。本共同研究では、高速化、自動化、多様な材料への適用を同時に実現する新規分析手法の開発を目指す。これにより、再現性が高い測定を誰でも容易に実施できるようになるほか、気体・液体・固体や樹脂・無機材料など様々な材料を同一プラットフォーム上で評価できるようになると見込む。

今回、2026年5月に関西大学イノベーション創生センター内にレゾナックの実験室を設置したことで、産学が同一拠点で研究を行う体制を整えた。同センターは、教員・学生と企業・研究機関が研究分野の枠を超えて対話・交流できるイノベーション創出拠点として2016年9月に設立されたもので、大学発スタートアップの創出支援機能も持つ。

関西大学の山本特別任命教授は、HSPの活用には測定方法や解析方法の高度化が欠かせないとし、産学が同じ研究拠点で知見を融合し、実測データに基づく次世代型の材料設計・開発の実現に貢献したいとコメントした。レゾナックの福島正人CTOは、HSP新規分析手法の開発により材料同士の相性評価の精度と再現性を高め、機能性材料、とりわけ半導体向け複合材料の設計高度化に貢献するとした。両者はHSPの適用範囲の拡張と分析効率の向上を図り、データに基づく材料設計・開発の高度化を進めるとしている。


関連情報

プレスリリース:https://www.resonac.com/jp/news/2026/06/18/3867.html

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