
ミスミグループ本社は2026年9月17日、米国子会社を通じて、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MISUMI Venture Capital Fund I, LP」を米国デラウェア州に設立すると発表した。ファンド規模は5000万米ドル(同社の換算では約77億円)で、2026年10月の設立を予定し、2026年内に初回投資を実行する。ロボティクスやフィジカルAIなど、次世代製造業を担うスタートアップへ戦略的に投資する。
CVCファンドで次世代製造業のスタートアップへ投資
投資の重点分野は3つだ。第1にフロンティアハードウェアおよび自動化で、ロボティクス、ファクトリーオートメーション、先端製造システムを対象とする。第2にフロンティアAIおよび産業用ソフトウェアで、サプライチェーンインテリジェンス、オートノマスマニュファクチュアリング、ジェネレーティブデザインを含む。第3に、航空宇宙、eVTOL(電動垂直離着陸機)、衛星、気候技術、医療機器といった隣接分野への機会追求型の投資を挙げる。
本ファンドの設立は、同社が2026年に発表した、今後3年間で最大1500億円を設定する成長投資の一環にあたる。北米市場で産業イノベーションが活発になる中、有望なスタートアップとの関係を早期に構築し支援することを目的とする。
量産移行の壁を部品供給とサプライチェーンで越える
同社が着目するのは、ハードウェア系スタートアップが直面する固有の課題だ。多くの企業が、プロトタイプから量産への移行段階でサプライチェーンの壁にぶつかる。
このためMISUMI Venturesは、投資先企業に資金だけでなく、ミスミの標準品・カスタマイズ品・特注品製造の全領域のサービスを開放する。4000万点を超える標準部品と世界4000社のソーシングパートナー、米国・中国・アジア・欧州・日本のグローバル生産ネットワークを、投資の初日から利用できるようにする。「プロトタイプから量産までの製造パートナー」として事業成長に関わる構えだ。
ファンドの概要は次のとおりとなる。所在地は米国デラウェア州、運用期間は10年間、出資者はMISUMI Investment USA Corporation、ジェネラルパートナーはMVC Fund I GP, LLC、管理会社はMISUMI Ventures, LLCだ。
ミスミグループ本社は1963年設立で、東京都千代田区に本社を置く。ものづくりの現場で必要とされる機械部品から工具・消耗品まで4000万点超をグローバルで製造・EC販売している。2000年には業界に先駆けてインターネット注文サービスを開始し、3DデータのみでAIが自動見積もりをする「meviy」なども展開してきた。同社は「デジタルモデルシフト」を成長戦略の核に据えており、今回のファンド設立もその延長線上に位置付ける。
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プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000374.000012100.html
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