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Pale Blue、文部科学省SBIR3の事業フェーズ2におけるステージゲート審査を通過 交付上限額が19.6億円に増額

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Pale Blueは水を推進剤とする小型衛星向け推進機を開発する。(出典:Pale Blue)

小型衛星向け推進機を開発するPale Blueは2026年7月10日、文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進(SBIRフェーズ3基金)事業」で、事業フェーズ2のステージゲート審査を通過したと発表した。審査委員会が同社のホールスラスタの研究開発と事業開発の進捗を確認し、フェーズ2の継続を決めた。これにより、フェーズ2の交付上限額は7.9億円引き上げられ、19.6億円になる。

推進機(スラスタ)は、宇宙空間で人工衛星の軌道や姿勢を制御するためのエンジンだ。Pale Blueは水を推進剤とする点に特徴を持ち、有害な燃料を使わず、扱いやすさや低コスト化につなげている。同社は2020年の創業以降、複数の推進機の宇宙空間での作動に成功し、軌道上での運用実績を積み上げてきた。

SBIRフェーズ3基金事業は、研究開発型の中小企業やスタートアップの技術の社会実装を支援する国の事業だ。Pale Blueが採択された宇宙分野の事業テーマは「スペースデブリ低減に必要な技術開発・実証」で、事業計画名は「人工衛星の軌道離脱及び衝突回避のための超小型水イオンスラスタおよびホールスラスタの開発・実証」だ。事業は3つのフェーズに分かれ、超小型の水イオンスラスタとホールスラスタの開発および宇宙実証に取り組む。

スペースデブリは、運用を終えた人工衛星やロケットの一部など、軌道上を漂う宇宙ごみを指す。地球周回軌道の混雑や衛星同士の衝突リスクの高まりを受け、運用後の衛星を軌道から離脱させたり、衝突を回避したりする技術の重要性が増している。Pale Blueが開発する推進機は、こうした軌道離脱や衝突回避に使うことを見込む。

イオンスラスタとホールスラスタは、いずれも電気の力で推進剤を加速して推力を得る電気推進の一種だ。化学推進に比べて燃費に優れ、少ない推進剤で長期間の運用に向く。同社は水を推進剤とすることで、推進剤の貯蔵や取り扱いを容易にし、小型衛星への搭載性を高めている。

同社は2025年10月からフェーズ2に取り組んでおり、各スラスタのシステム詳細設計と、システムの地上検証を進めてきた。今回の審査では、ホールスラスタの技術成立性や技術革新性、市場優位性が確認された。フェーズ2の期間は2026年12月末までを予定する。

Pale Blueは、小型衛星向けの推進機を開発・製造し、国内外の衛星事業者に提供している。自社生産拠点での量産体制を整え、拡大する推進機の需要への対応を進めている。同社は、地球低軌道から深宇宙までを見据えた宇宙開発を進めるとしている。


関連情報

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000055668.html

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